てんかんの補助的な神経調節療法として迷走神経刺激(vagus nerve stimulation :VNS)がある。これは、外科的に刺激装置を埋め込むことにより行われる治療であり、既にFDAの承認を受けている[1]。VNSは、孤束核や青斑核への直接的な作用を通じて、様々な脳領域に影響を与えるとされている[2,3]。VNSの効果としては抗炎症作用が示唆されており[4,5]、幅広い炎症性疾患への応用の可能性が提唱されている[6]。パーキンソン病の病態は神経炎症に関与しているとされることから、パーキンソン病の治療にも有効であると考えられる[7]。... 続きを読む