123I-ioflupane (DaTSCAN®) SPECTなどによるdopamine transporter (DAT)の検出は、線条体のpresynaptic axon終末におけるDATを検出することで黒質-線条体路の神経変性の程度を描出するため、パーキンソン病の診断補助として広く用いられている[1]。パーキンソン症状が認められた場合、DAT SPECTで線条体における信号低下が認められれば、特発性パーキンソン病の他、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、レビー小体型認知症などが鑑別にあがる。一方、信号低下がない例では、心因性、薬剤性/脳血管性のパーキンソニズムやジストニアなどの可能性も考えなければならない[1,2]。... 続きを読む